つれづれなるままにバンド・オン・ザ・ラン
Tribute Vlog for Band on the Run 50th Anniversary Edition
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音楽プロデューサーの川原伸司が語る(前編) ビートルズが教えてくれたこと
瀬戸口修、川原伸司

「グローバルな自由の感覚を教えてくれたのはビートルズでした」― そう語るのは敏腕プロデューサーとして知られ、筒美京平さん、大瀧詠一さん、阿久悠さんといったそうそうたる面々と交友を持ち、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」や井上陽水さんの「少年時代」などの名曲を書いた川原伸司さんだ。「自由って何だろう? 普通に学校に行っていても分からない。親たちは自由でないものを学んできた。そこでやってきたのがビートルズ。“ああ、これが自由なんだ”って分かっちゃうと、もう止められない。自由を知ってしまったから、ぼくらも止められなかった」。川原さんは2月25日に東京・高円寺の「音楽酒場ティーンビート」で開かれたトークショーで自らの歩みを約2時間半にわたって語った。

川原さんはもともと音楽というよりは絵が好きだったのだという。「手塚治虫さんが好きでした。手塚さんの基本的な考え方とかアイデンティティーを踏襲して生きていこうと思ったのです。今では宗教っていうとネガティブに捉えられがちだけど、私はいってみれば手塚教(の信者)でした」。とはいえ音楽も聞いてきた。最初に買ったレコードはダニー飯田とパラダイス・キングの「悲しき六十才」。中東の楽曲に青島幸男さんが歌詞をつけ、坂本九さんがボーカルのシングル盤を「たぶん、(東京の)野方のレコード屋で買いました。1960年のことです。自分で初めておカネを出して買ったレコードでした。300円でした。レコードになったものってどこか権威的だけど、このレコードの最後に坂本九さんが東北弁でオチをつけている。それが権威的なところからわざと外しているということで、発想がすごく斬新だった。もちろんコメディー・レコードは出ていたけれど、あくまでも演芸ということだった。でも、時代がユーモアを求めていたのでしょう。しばらくして、植木等さんが歌う「スーダラ節」が出ました」と川原さん。小学校に入る前から家にテレビがあって、ステレオもあったという。「生活必需品より、そういうものを優先する家庭でした。エンターテインメント、芸能ごとに身近に触れられる環境だったのです」と川原さんは子ども時代を振り返った。当時見ていたテレビの音楽番組といえば、日曜日の昼から日本テレビで放送されていた「森永スパーク・ショー」。ただツイストを踊っているだけの番組だったと川原さん。同様に、レコードを流して若い娘たちが踊っているだけの、土曜日の午後に放送されていたフジテレビの「ビートポップス」。大橋巨泉さんが司会で、たまに珍しくビートルズのプロモーション・ビデオを流したりもしていたが、基本は洋楽のベスト10を紹介する番組だった。ゴーゴーを踊っている女の子たちの中には小山ルミさんや杉本エマさんがいたという。川原さんは打ち明け話として語った。「エマさんと巨泉さんがつきあっていたって最近知りました。でも、50年以上も前のゴシップを聞いてどうするんだって話ですね(笑)」。

川原さんは洋楽に関しては映画音楽が好きだった。当時の娯楽といえば映画で、「毎週末に家族で映画館をはしごしました。だから、聞いていたのはだいたい映画音楽。ニーノ・ロータの「太陽がいっぱい」とか。そういう暗い曲が大好き。住んでいた野方から高円寺の白木屋に買い物に行くと、そこでは、いつも「太陽がいっぱい」が流れていたのです。この曲を聞くと、高架になる前の高円寺を思い出します」。「エデンの東」が10年間ずっと1位だったとかいわれるぐらい、映画音楽のチャートの順位はほとんど変化がなかった。そこに突然入ってきたのが、ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」だった。川原さんは映画「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」を1965年、中学2年生の年の8月、松竹セントラルに観に行った。驚きだったという。「スクリーンに向かって女の子が叫んでいるし、よじ登っているとか、とんでもないところに来てしまったと思いました。入れ替え制ではなかったので、朝の10時から夜の7時までずっといるのです。映画はモノクロでニュース映画を見ているようで、またヌーベルバーグ的手法で撮られたドキュメンタリーのようでもあり、すごく新鮮でした。私が共感したのは老人が若者に向かって「君たちのために戦争に行ったんだ」というと、それに対して「頼んでない」と答えたこと。アングリー・ヤング・マンというか、大人のルールに対することができる、このような映画がとても好きだった。この映画を見て自分の生き方が変わったのです。両親は銀行員だったけれど、自分は銀行員や公務員にはならないと決めていて、自由な気分で生きていこうとなりました。ビートルズが発信している新しい価値観の影響が大きかったのです」。

1966年のビートルズの日本武道館公演にも足を運んだ。最終日の7月2日だった。「生演奏を経験したことで“未来“を見ちゃった。価値としてビートルズはUFOなんです。映画「未知との遭遇」で最後に家族を捨ててUFOに乗っちゃう。映画「抱きしめたい」で最後にエド・サリバン・ショーを見て婚約指輪を捨てちゃう。そんなのが好きなのです」。川原さんの友人で偶然にも同じ日にビートルズの公演を見た田中章さんもトークショーで語った。「親父が名古屋から弟を新幹線で連れてきてくれて一緒に行きました。3階の最上階で見たのだけれど、弟とあとで話をすると同じ動作をしていたことがわかったのです。眼鏡を外して肉眼で見ていました、二人とも。「エド・サリバン・ショーなどで動くビートルズを見たことはあったけれど、武道館ではそこにビートルズがいる。それを肉眼で見る。そうすることによって(ビートルズも)自分の一部になったような気がしました」と田中さんは言った。さらには、武道館でビートルズの歌や演奏が聞こえたのかどうかという議論がよくあるが、川原さんに言わせると「ナンセンス」だという。「当時(1966年)の技術でもって、あの武道館の広い空間で、みんなに均等に聞いてもらうなんて、どだい無理な話。1階の正面は音が回ってしまって聞こえなかっただろう。その代わり、遠巻きに聞いていた我々は反響がないぶん、聞こえた。そもそもPA(拡声装置)が使われ出すのが1970年頃。情緒的に聞こえたとか聞こえなかったということでなく、PAのありなしが問題なのです」。そして、「ビートルズはいまだに古くなることがない」と川原さんは言う。「例えば、グループサウンズを今見ると、ファッションなどが古いけれど、ジョージ・ハリスン、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、この4人はそのまま現在にいたとしてもおかしくない若者。こういう風に年をとっていけばいいという、いわば“鋳型”なのです」。

Thanks! OVO/桑原亘之介



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本、雑誌、ムック
12/10 『タッグ・オブ・ウォー』世界のツナ缶大事典
2024年 ポール・マッカートニー国内盤シングルレコード大全(仮)

イベント
12/9 ポール・マッカートニー ブラジル サンパウロ Allianz Parque
12/10 11:00 『タッグ・オブ・ウォー』世界のツナ缶大事典 刊行記念サイン会(トーク付き)
12/10 14:00 『タッグ・オブ・ウォー』世界のツナ缶大事典 刊行記念サイン会(トーク付き)
12/10 ポール・マッカートニー ブラジル サンパウロ Allianz Parque
12/13 ポール・マッカートニー ブラジル クリチバ Estádio Couto Pereira
12/16 ポール・マッカートニー ブラジル リオ・デ・ジャネイロ Maracanã Stadium
2024/7~9 ポール・マッカートニー写真展 1963-64 ~Eyes of the Storm~ 東京シティビュー
2024/10以降 ポール・マッカートニー写真展 1963-64 ~Eyes of the Storm~ 大阪

Web配信
12/13 ポッドキャスト McCartney:A Life in Lyrics Helter Skelter

アナログ盤
2024/2/9 ダニー・ハリスン Innerstanding 2LP

TV , ラジオ
2024年3月まで 毎週日曜 13:00~13:50 ディスカバー・ビートルズⅡ NHK-FM
2024年3月まで 毎週金曜 10:00~10:50 ディスカバー・ビートルズⅡ (再放送) NHK-FM

映画
2024年 トノバン(仮)
2024年 Twiggy (ポール・マッカートニー出演)
2024年? Man on the Run
2024年? Daytime Revolution (ジョン・レノン&オノ・ヨーコ出演)

コンサート・フォー・ジョージ

映画「コンサート・フォー・ジョージ」の公開日&上映劇場(12/10現在)

公開中
岩手 盛岡中央映画劇場 019-624-2879

12/22(金)~
静岡 CINEMAe_ra 053-489-5539 12/28(木)まで
兵庫 シネ・ピピア 0797-87-3565