つれづれなるままにWINGSFAN
Tribute Vlog for Paul McCartney & Wings
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ポール・マッカートニー&ウイングス
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「レット・イット・ビー」作品解説 その7 映画とデビュー60周年への期待
ザ・ビートルズ:Get Back

首を長くして待っていたファンは世界中にどれだけいたことだろう。ビートルズの「ルーフ・トップ・コンサート」からちょうど50年後となる2019年1月30日に映画「レット・イット・ビー」に続いてゲット・バック・セッションを題材にした新作映画が制作されると公表されてからおよそ3年。ついに11月25日から3日間、ディズニー・プラスで映画「ザ・ビートルズ:Get Back」の上映が開始された。まずは、57時間以上の未公開映像と150時間以上の未発表音源を秀逸なドキュメンタリー作品としてまとめ上げたピーター・ジャクソン監督に敬意を表したい。そして、そもそも元となる映像と音源を残した映画「レット・イット・ビー」の監督、マイケル・リンゼイ=ホッグにも多大な感謝の意を伝えたいと思う。映画は、先に発売された同名の公式写真集「ザ・ビートルズ:Get Back」と同じく、ゲット・バック・セッションを時系列で丹念に追った作品となった。しかも、映画「レット・イット・ビー」が81分だったのに対し、今回は6倍の約8時間という大作である。(それでも、元の映像の7分の1というボリュームだが) 当初伝えられていたような、ビートルズの4人が明るく楽しく和気藹々とセッションを続けている作品になるかと思いきや、むしろ1969年1月2日から31日までのセッションの過程 ― 曲を練り上げていくときのメンバー間の意見のぶつかり合いやテレビ特番を実現するためにライヴをどのように行なうべきかを真剣に話し合う場面などが、丹念に描かれている。それだけでなく、例えば「レット・イット・ビー」では編集されていた「トゥ・オブ・アス」のポールとジョージの言い合う場面が、どういう流れでそうなり、その後どういうふうに進んでいったか、わかりやすく丁寧に伝えられている。さらに言えば、「レット・イット・ビー」ではいっさい触れられなかったジョージの脱退前後の場面もきちんと盛り込んである。それを観るとジョージの脱退もやむなしと思わざるを得ない。ジョージが抜けた後の昼食時にマイケル・リンゼイ=ホッグが隠し録りした会話の音声まで使われているなど、ゲット・バック・セッションの実態を生々しいやりとりをまじえながら緻密な構成によってまとめた作品、それが「ザ・ビートルズ:Get Back」である。とはいえ、前半(1月2日から16日)のトゥイッケナム・フィルム・スタジオでのセッションが映画「レット・イット・ビー」と同じく暗くて陰鬱な印象が強いかというと、必ずしもそうではない。ビートルズ流としか言いようのない“お笑い感覚”が随所に盛り込まれている。とりわけ、ジョンのぶっ飛んだ言葉遊びをはじめ、自虐や皮肉や諧謔をまぜこぜにした独自のユーモア感覚が、ちょっとした息抜きでもあるかのように挿入されているのだ。それが何より素晴らしい。かなりの“ビートルズ オタク”だと見受けられるピーター・ジャクソンは、さすがにビートルズの本質をわかっている。後半(1月20日から31日)のアップル・スタジオに移ってからのセッションではビリー・プレストンも加わり、曲を集中して仕上げていく様子が詳細に映像化されている。そして、冒頭で触れた30日の屋上での“フル・パフォーマンス”の完全版の登場へと至るわけだ。その場面は27日のお楽しみとして、全体的に言えるのは「スタジオで4人が素晴らしい音楽を作っている現場に居合わせるような体験」(ピーター・ジャクソン)ができる「リアルなビートルズ・ストーリー」が初めて描かれた歴史的な作品である、ということだ。見逃す手はない。

ザ・ビートルズ:Get Back

ところで、来年(2022年)はビートルズ結成60年という記念の年になる。ビートルズには毎年なんらかの記念があるが、2022年は中でも特別な年と言っていいだろう。1980年代にこんなことがあった。英国でのオリジナル・シングル「ラヴ・ミー・ドゥ」から「レット・イット・ビー」までの22枚を発売日の20年後にあたる1982年10月5日から1990年3月6日にかけて、“IT WAS 20 YEARS AGO TODAY”と題した息の長いキャンペーンとして順に発売していったのだ。2022年から30年にかけて“IT WAS 60 YEARS AGO TODAY”と題して、同じようなことを今回もやってくれないだろうか。これは一つの願いに留めるとして、より実現性が高いのは「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「ザ・ビートルズ」「アビイ・ロード」「レット・イット・ビー」と続いてきたアーカイヴ・シリーズの続編である。これも年代に即して ― その場合は2023年からになってしまうが「プリーズ・プリーズ・ミー」から「リボルバー」までの7作品を2023年から26年にかけて順に発売していって欲しい。「ラバー・ソウル」と「リボルバー」が先に登場しそうな気配もあるが、いずれにしても、2022年は「レット・イット・ビー」で終着点に辿り着いたビートルズの新たな門出がまた始まる年になりそうだ。

Love Me Do - The Beatles

Thanks! ユニバーサル ミュージック

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本、雑誌、ムック
3/30 地図でスッと頭に入るイギリス
4/10 名曲!ビートルズ~乃木坂46
5月 ディスカバー・ビートルズ THE BOOK
5/26 初盤道 究極のアナログレコード攻略ガイド オリジナル・ファーストプレスを求めて(仮)
6/13 ポール・マッカートニー 1964 Eyes of the Storm
夏 「タッグ・オブ・ウォー」図鑑(仮)
年内 ポール・マッカートニー国内盤シングルレコード大全(仮)
年内 マル・エヴァンス伝記本

TV , ラジオ
3/31 10:55~11:00 らじるの時間 NHK-FM
3/31 10:55~11:00 らじるの時間 NHKラジオ第1
3/31 14:25~14:30 らじるの時間 NHKラジオ第2
3/31 23:55~24:00 らじるの時間 NHK-FM
4/9 13:00 ディスカバー・ビートルズⅡ NHK-FM
4/14 10:00 ディスカバー・ビートルズⅡ NHK-FM

CD
3/31 ビートルズ 1964・US・ファースト・アタック
3/31 ウイングス Live In Melbourne
3/31 ポール・マッカートニー Live In The USA 1993
3/31 ゲイリー・ムーア スティル・ゴット・ザ・ブルーズ (ジョージ・ハリスン参加)
4/7 ジョージ・ハリスン Live Collection
4/19 ウイングス オン・ツアー・ウィズ・ア・リトル・ビット・オブ・ベネルックス 1973
4/21 イアン・ハンター Defiance Part 1 (リンゴ・スター参加)
4/21 NOW That's What I Call Massive Hits #1s (ポール・マッカートニー曲収録)
4/21 エミット・ローズ Emitt Rhodes Recordings 1969-1973
4/22 リンゴ・スター Stop and Smell The Roses
4/26 マイク・ヴァイオラ ポール・マッカーシー
4/28 ジョージ・マーティン ビートル・ガール 1964-1966
5/19 ラー・バンド Clouds Across The Moon – The Rah Band Story Vol.2
5/26 ポール・マッカートニー Live On Air / Radio Broadcast Recordings 1990 / 1993
秋 ドリー・パートン Rock Star (ポール・マッカートニー参加)
年内 ヨーコ・オノ ストーリー
年内 ヨーコ・オノ シーズン・オブ・グラス
年内 ヨーコ・オノ イッツ・オールライト
年内 ヨーコ・オノ スターピース
年内? ローリング・ストーンズ (ポール・マッカートニー、リンゴ・スター参加?)

グッズ
3/31まで ザ・ビートルズ「リボルバー」Tシャツ・プレゼント
8月 BE@RBRICK The Beatles "REVOLVER"

イベント
3/31まで The Beatles:Get Back to Let It Be 展
4/1 ビートルズのチカラ! 東京・中目黒
4/2 ビートルズのチカラ! 東京・中目黒
4/7~9 レコードフェスタ大阪
4/8 13:00 アラウンド・ザ・ビートルズ2023 いま改めてビートルズの魅力を再検証
4/9 14:00 「プリーズ・プリーズ・ミー」発売60周年記念 ~デビュー前後のビートルズ~
4/15 14:00 AUTOMOBILE COUNCIL 2023 60年代はクルマと音楽の黄金時代~ブレッド&バター
4/15 16:00 AUTOMOBILE COUNCIL 2023 立川直樹 選曲 (ビートルズ他)
4/21 19:00 MUSIC LIFE ザ・ビートルズ リボルバー エディション 出版記念 ロック落語会
4/22 レコード・ストア・デイ Record Store Day 2023
4/23 14:00 NHKカルチャー ザ・ビートルズのアルバムデビュー60周年 語り尽くしの「THE BEATLES」
4/23 14:30 ビートルズを楽しむ
4/23 BACKBEAT プレビュー公演
4/28~5/3 BACKBEAT 兵庫公演
5/6~7 BACKBEAT 熊本公演
5/13 13:00 アラウンド・ザ・ビートルズ2023 いま改めてビートルズの魅力を再検証
5/19 18:00 MUSIC LIFE トークショウ in OSAKA
5/19~6/17 リンゴ・スター 北米ツアー
5/20~21 BACKBEAT 大阪公演
5/24~31 BACKBEAT 東京公演
5/28 Mojomo ビートルズデイ 2023
6/3 13:00 アラウンド・ザ・ビートルズ2023 いま改めてビートルズの魅力を再検証
6/7~16 藤本国彦と行くビートルズゆかりの地への旅 ロンドン・リバプール・ハンブルグ
6/10 12:00 ポール・マッカートニー研究会 梅の部対談 Vol.3 祝!赤盤・青盤発売50周年
6/11 12:00 ポール・マッカートニー研究会 梅の部対談 Vol.3 祝!赤盤・青盤発売50周年
6/24 ウクライナ支援コンサート (ポール・マッカートニー出演?)
6/28~10/1 Paul McCartney Photographs 1963–64 Eyes of the Storm
夏 Fender Flagship Tokyo

アナログ盤
4/7 イースト・オブ・エデン Snafu (ジェフ・ブリットン参加)
4/14 マイク・ヴァイオラ Paul McCarthy
4/21 イアン・ハンター Defiance Part 1 (リンゴ・スター参加)
4/22 ウイングス Red Rose Speedway 50周年記念限定盤
4/22 ジョン・レノン Gimme Some Truth 10インチEPボックス
4/22 リンゴ・スター Stop and Smell The Roses
4/22 エディー・マネー The Covers (ビートルズ曲収録)
年内 ヨーコ・オノ ストーリー
年内 ヨーコ・オノ シーズン・オブ・グラス
年内 ヨーコ・オノ イッツ・オールライト
年内 ヨーコ・オノ スターピース

映画
4/11 Little Richard:I Am Everything (ポール・マッカートニー出演)
4/16 19:00 トークイベント付き上映 ジョン・レノン ~音楽で世界を変えた男の真実~
4/21 Little Richard:I Am Everything (ポール・マッカートニー出演)
4/30 10:20 トークイベント付き上映 ジョン・レノン ~音楽で世界を変えた男の真実~
4/30 13:00 トークイベント付き上映 ゲット・バック
年内? Man on the Run
年内? Daytime Revolution (ジョン・レノン&オノ・ヨーコ出演)

Web配信
4/21 Little Richard:I Am Everything (ポール・マッカートニー出演)

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4/26 ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド DVD