妄想セットリスト・シリーズ第2弾 幻のウイングス日本公演のセットリストを考察 by.小林偉

ポール・マッカートニー - 1980.1.25 日本

先日、ジョン・レノン幻のワールドツアーのセットリストを考えるというテーマで記事を上げさせていただきましたが、ジョンの盟友であるポール・マッカートニーにも幻となったツアーがありますよね? そう、1980年1月21日から2月2日にかけて行われる予定だった、ポール・マッカートニー&ウイングスとしての日本公演です。ライヴ初日5日前の1月16日、ポールが大麻所持のため成田空港で逮捕されたことにより、当然の如く全公演中止。その後のワールドツアーも全てキャンセルされたため、8年余に亘ってポールと共に活動してきたバンド=ウイングスが結果的に消滅ということになってしまいました。さて、この時のセットリストはどんなものだったのか...ポールやビートルズのファンであれば、一度は妄想してみたという方も少なくないのでは。そこで今回は「妄想セットリスト」シリーズ第2弾! ポール・マッカートニー&ウイングス、1980年、幻の日本公演です。このジャパンツアーは、次のようなスケジュールで予定されていました。

1月21、22、23、24日 東京・日本武道館
1月25、26日 愛知県体育館
1月28日 大阪・フェスティバルホール
1月29日 大阪府立体育館
1月31日、2月1、2日 東京・日本武道館

という東名阪の計11公演。こうして見ると、かなりタイトなスケジュールですから、追加公演などは難しかったでしょうね。ちなみに、ポールにとっては1966年7月2日、ビートルズの一員として以来、13年半ぶりの日本での演奏となる予定(実は1975年にも、ウイングス日本公演の計画があったようですが)でした。結局、この後、ポールの日本公演が実現したのは1990年3月ですから、さらに10年の歳月を待たなければならなかったわけですね。こうして幻となってしまった、ウイングスの日本公演(と、その後のワールドツアー)ですが、実はこの前年11月23日~12月17日にかけて、英国内を廻るツアー、計19公演をウイングスは敢行。さらにロンドン・ハマースミスオデオンで4日間に亘って開催された「カンボジア難民救済コンサート」(ザ・フー、クイーン、クラッシュ、プリテンダーズらも出演)の最終日となる12月29日にもウイングスとして出演しており、一部が日本でもテレビ放映されています。その他の全英ツアーも幾つかがブートレッグとして出回っていることもあり、この時のセットリストの大半は把握できるような状況にあります。その、来日直前全英ツアーでのセットリストをベースに、日本公演という点を考慮した、筆者の予想(妄想)セットリストは以下の通りです。

Got To Get You Into My LIfe
Getting Closer
Every Night
Again And Again And Again
I've Had Enough
No Words
Cook Of The House
Old Siam, Sir
Maybe I'm Amazed
The Fool On The Hill
Let It Be
Lady Madonna
Hot As Sun~Glasses
Silly Love Songs
Spin It On
Go Now(DENNY LANE)
Arrow Through Me
Coming Up
Goodnight Tonight
[アンコール]
Yesterday
Jet
Band On The Run

想定したのは、1月21日の初日、東京・日本武道館でのセットリストです。オープニングは、直前全英ツアーと同じく、ビートルズの「ガット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ」でスタート。その後は、当時の最新アルバムである「バック・トゥ・ジ・エッグ」からの曲を中心に「エヴリナイト」などポールのお気に入りのソロ・ナンバーを配置。そして10曲目から“ビートルズ・タイム”。「フール・オン・ザ・ヒル」「レット・イット・ビー」という並びは全英ツアーでも披露されていますが、これに加えて「レディ・マドンナ」辺りを加えてくると予想。英国では「トウェンティ・フライト・ロック」というエディ・コクランのカバーなども交えていましたが、恐らく日本公演ではカットしたのでは? ウイングスのメンバー、デニー・レインをフィーチャーした「ゴー・ナウ」(彼が在籍していたムーディ・ブルースのヒット曲)は入るかどうか微妙ではありますが、リンダ・マッカートニーがリード・ヴォーカルをとる「クック・オブ・ザ・ハウス」同様、ウイングスというバンドにこだわっていたポールのことを考え、入れてくるものと判断しました。本編最後は、この時点での新曲「カミング・アップ」と「グッドナイト・トゥナイト」で締め。「ハイ・ハイ・ハイ」や「ジュニアズ・ファーム」辺りに差し替えられた可能性も否定できないですけどね。アンコールの1曲目は恐らく「イエスタデイ」で決まり。ここで「この曲は13年前にもこの場所で演奏したね」なんてMCも挟んできそうです(笑) 続くアンコール2曲目は、最新の大ヒット曲であった「夢の旅人」が定番でしょうが、この曲はバグパイプ・バンドが必要ですので、演奏者調達の関係から「ジェット」に差し替え。「007/死ぬのは奴らだ」も聴きたいところですが、1980年の武道館ということを考えると、消防法の関係でマグネシウムの使用が難しかったろうと想像し、残念ながら(?)割愛。ラストは順当に(?)「バンド・オン・ザ・ラン」としてみました。ということで、いかがでしょうか? ジョン・レノンの幻のツアーと比べれば、直前にツアーを敢行していた分、予想寄りの妄想だとは思いますが... まあ今となっては、ジョンの時同様もうちょっとビートルズ・ナンバーを聴きたいところですが、この時点でビートルズ解散から10年足らずということを考えれば、これだけでも大サービスだったかもしれませんね。

Wings 1980

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