WINGSFAN日記 一年目の三月十二日に

WINGSFAN今日は松村雄策さんのご命日。もう、一年経つのか...時の流れの早さに驚く。松村さんの訃報を知ったのは亡くなられた翌日(2022/3/13)13:30頃で、渋谷陽一のSNSでだった。ちょうどイベント「ビートルズ・ワークショップ」が始まる直前で、東京・聖蹟桜ヶ丘にあるカフェ・キノコヤの前で主催者の宮崎貴士と立ち話をしていた時だった。今日と同じくらい良い天気で、青空が広がり、川沿いの遊歩道は人通りが少なかったことを覚えている。松村さんがガンを患っていたことは知っていたので、自分なりに覚悟はしていたんだけど、やはりショックだった。何ともやるせない気持ちと感謝の気持ちとご冥福を祈る気持ちと「ビートルズ・ワークショップ」に来られた方々のために気持ちを切り替えてと自分に言い聞かせながら店内に入っていった。ような気がする、たしか。

 しばらくして、秋になって松村さんの本「僕の樹には誰もいない」がリリースされた。届いてすぐに目次を見て「本書について 松村さんの十冊目」に目を通した。読みながら、知らないうちに涙が落ちていた。生前からこの本の準備が進められ、タイトルも松村さんが決められたと知って本当にうれしかった。松村さん、そして、ストランド・ブックスの米田郷之さんに心から感謝申し上げたい。そして、最後のご遺族(お子さんたち)の文章には号泣した。こんな文章を書ける子供たちをもったら親としては堪らなく誇らしいなと思った。「人を遺すを上とする」という言葉があるけど、そのとおりだと思う。親として子として立派だ。

 変な誤解をされそうだけど、実は「僕の樹には誰もいない」を全部読んでいない。「本書について 松村さんの十冊目」を読んだ後、十分満たされた気持ちになったのと同時に「(この本を)読み終わりたくない」という気持ちが沸き起った。本の内容がどうのこうのというのではない。この本を読み終えると松村さんの本を全部読んでしまうからである。全部読んでしまうという事は、つまりそれで全部あって、終わりという事なのである。内容を知っているとはいえ(原稿はロッキング・オン掲載時のものを修正しているから別テイクの初出とも言えるけど)、ともかくもう一冊残っているんだと、まだ全てが終わってしまった訳ではないのだと、どう考えてみてもおかしな希望を持っていたいのである。自分でも愚かな心理だと思う。しかし、それでもいいとも思う。まだ残っている。僕はまだ松村さんの本を全部読んだ訳ではないのだ。

松村雄策

2023.3.12 梅市椎策
wingsfan
wingsfan
2023/03/13 (Mon) 09:39

Re: タイトルなし

ありがとうございます (^ ^)b

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2023/03/13 (Mon) 16:57

写真に松村さんが「ダブル・ファンタジー」を買わない理由を書かれた原稿の上に松村さんの書籍が写っていて、梅市さんがその気持ちを重ねられていて、感激しました。

  • Towingsfanさん
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wingsfan
wingsfan
2023/03/14 (Tue) 10:38

Re: タイトルなし

さすがです。初出当時の愛読者とお見受けしました。

  • Towingsfanさん
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