ビートルズ vs ジェームズ・ボンド 2月26日発売

大人のためのビートルズ/ジェームズ・ボンドの本 ビートルズ vs ジェームズ・ボンド が2月26日に発売されます。

ザ・ビートルズ vs ジェームズ・ボンド

ビートルズ vs ジェームズ・ボンド / ジョン ヒッグス 2月26日発売
お決まりの美辞麗句に飽き飽きしている大人のためのビートルズの本。うんざりするほど聞かされた聖人君主のジョンではなく、若い頃は暴君だったリアルなジョンを読みたい、大金持ちになっても子供たちを私立学校に入れなかったポールの庶民気質の素晴らしさを知りたい、ビートルズ内部において、下手したらジョンとポールよりディランのほうが好きだったジョージ・ハリソンという男の実像を見てみたい、リンゴ・スターという極貧家庭に生まれた男のたくましさとその魅力をあらためて知りたい。そんな大人のためのビートルズの本です。と同時に、時代の変化のなかでもまれながら、21世紀になって変わっていったジェームズ・ボンドの本でもあります。1962年10月5日、まったく同じ年の同じ日にイギリスが生んだポップ・カルチャーの二大モンスターが登場した。その日、ビートルズのデビュー・シングル「ラヴ・ミー・ドゥ」が発売され、そして007シリーズの最初の映画「ドクター・ノオ」が初公開となったのだ。21世紀の今となっても英国を代表するこれら両雄は、しかし対極的な存在だった。かたや「愛」を歌い、かたや「殺しのライセンス」をもつ男。かたや「女王から表彰されるが勲章を返還」し、かたや「女王のために働く男」。かたや「労働者階級の子供たち」の作ったロック・バンドで、かたや「上流階級出身」の小説家の書いたフィクションが元になった映画。かたや「モップヘアー」にかたや「油を塗った七三分け」。かたや「大麻」「LSD」で、かたや「ウィスキー」。かたや「楽しそう」で、かたや「しかめっ面」、つまりエロスとタナトス...何から何まで正反対だった。しかし意外なことに、この両者は交わってもいた。ボンドとビートルズが階級、特権、暴力、男らしさ、英国人らしさに対する異なる態度を体現していることは明らかだ。しかし、ヒッグスはさらに踏み込んで、彼らがある種の永続的な「(英国)文化の魂をめぐる闘争」に従事していると主張したいのだ。英国気鋭のジャーナリストが膨大な資料のうえに21世紀の視点で2021年までのできごとを描いた大人のためのビートルズ/ジェームズ・ボンドの物語。

第一部 秒読みを開始せよ
一九四五 雨の日には話し相手もいない
一九五二 自身のうちなる闇のすべて
一九五六 成長を見守ることができていたなら
一九六〇 悪名高き娼婦の聖地
一九六一 恥も外聞もなく快楽と金のため
一九六一 積載過剰

第二部 爆轟させよ
一九六二 ビートルズよりすごいんじゃね?
一九六二 ショーン・コネリー(一九三〇 ~ 二〇二〇)
一九六三 真理があの叫びにひそんでいた
一九六四 イアン・フレミング(一九〇八 ~ 一九六四)
一九六四 四人の長髪の間抜け野郎どもの映画
一九六五 ほかのすべてをもろとも吹き飛ばして
一九六五 ジェームズ・ボンドほどすごくはない
一九六五 部分の総和以上のもの
一九六五 すべてはイングランドのため
一九六七 ではなにを伝えればいいか
一九六七 現実よりもさらなる広がり
一九六七 007(シャンティ・タウン)
一九六七 呪術でこっちを支配しようと
一九六八 ガンジス河のほとり
一九六八 ヨーコとビリー
一九六九 ジョンとポールとジェームズの結婚
一九六九 ジョージ・レーゼンビーの髪型
一九六九 ポールはもう死んでいる

第三部 余波
一九七〇 答え:ノーだ
一九七〇 「マザー」か「ラヴ」か
一九七〇 最高
一九七〇 フィルとアラン
一九七〇 愛が素敵だなんてたわごとは否定しなければ
一九七三 クリストファー・リー(一九二二 ~ 二〇一五)
一九七三 問題はボンド
一九七四 イン・ザ・マテリアル・ワールド
一九七七 娯楽のため命の危険さえ顧みなかった
一九八〇 無印
一九八〇 ジョン・レノン(一九四〇 ~ 一九八〇)
一九八一 真の芸術家にとっては生き様こそが作品

第四部 成長せよ、007
一九八三 自由主義世界の本物の価値の象徴
一九八四 真っ赤なお顔でグッジョブサイン
一九九五 いい時間があまりにも続き過ぎ
一九九九 デスモンド・リュウェリン(一九一四 ~ 一九九九)
二〇〇一 ジョージ・ハリスン(一九四三 ~ 二〇〇一)
二〇〇二 画素たちがそれからどうなろうと
二〇〇三 ほらプーチンさんも御一緒に
二〇〇八 ストロベリー・フィールズの死に様
二〇一二 一つの目的を目指す共通テーマ
二〇一五 世界の新たなる巨悪とは
二〇二一 死んでいる暇
二〇二一 リンゴとポール
二〇二二 次回作でお会いしましょう

翻訳 浅倉卓弥

ページ 592ページ
サイズ A5版
ISBN  978-4-910511-67-2

ジョン・ヒッグス
英国の作家、小説家、ジャーナリスト、文化史家。1971年ラグビー生まれ。子ども向けテレビ番組のディレクターだったヒッグスだが、2012年に「The Brandy of the Damned」、2013年に「The First Church on the Moon」を上梓、作家活動がはじまる。ノンフィクション作家としては、2013年のThe KLFについて書いた「The KLF:Chaos, Magic and the Band who Burned a Million Pounds」が評価され、続いて「20世紀とは何か」を考察した「2000TC:Standing On The Verge Of Getting It On」と王政擁護論を展開した「Our Pet Queen:A New Perspective on Monarchy」が話題となり、2019年のウィリアム・ブレイクについて書いた「William Blake Now:Why He Matters More Than Ever」なども賞賛されている。また、ガーディアン、インディペンデント、デイリー・ミラーといった新聞、音楽誌では MOJO にも寄稿。日本では「The KLF ハウス・ミュージック伝説のユニットはなぜ100万ポンドを燃やすにいたっ たのか」が翻訳刊行されている。本書「ビートルズ vs ジェームズ・ボンド」は2022年に Weidenfeld & Nicolson 社から刊行され大いに評判となった。現在ヒッグスはブライトンで家族と暮らしている。

Thanks! Pヴァイン